一点物

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これが前の記事でチラッと言った山川さん特製?の刈込鋏です(笑)
山川さんも今まで剪定鋏一筋できたのでそれ以外の分野や初めてだったそうです。
今まで製作したこともなかったのですが、特別に作っていただくことができました
仕事が終わった後や休日の空いてる時間に試行錯誤しながら仕上げてもらいました。
山川さん、ありがとうございました。
 
山川さん曰く、「ちょっと不安が残る・・・」と
予め僕が送った設計より刃が薄くなってしまったことや、門の形が微妙に狭いのが作る側としては納得いかなかったようです。
生意気言うようですが、想像してたより完成度が高いので僕は満足してます
 
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梯子の上で使うことを考慮して柄が平行にならなくても刃が合うようにしてくれました。
ようは大きく動かさなくてもシャキシャキと作業ができるのです
高所での刈込の現場も多いのでこれは助かります。
 
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「粕谷さん(藤治良さん)みたいに薄くなっちゃった」と言われましたがそんなに薄刃には感じません。でも太い枝や固目の枝には不安があるのでツツジ類や葉刈として大事に愛用したいと思います
 
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カシメや口金も自分で鍛造したそうです。鍛冶屋さんもいろいろと臨機応変できるんですねぇ~さすが職人です
 
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柄に打ち込む釘もしっかり裏で曲げて強度を出してくれたんですね~
写真ではわかりにくいですが、柄は樫でも朴でもないそうです。
「樫より軽くて、朴より重くて丈夫なヤツだよ」と言ってましたが・・・個人的には表面が木製バットのように見えるので「アオダモ」かなぁ~と勝手に思ってます(笑)
山形県の高畠~宮城県の白石を結ぶ七ヶ宿というところは「アオダモ」がよくとれると聞いたこともあるのでそう思ってます
 
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こちらは僕が持ってる藤治良さんの鋏。
山形ではこの形が主流で今回作った門型はほとんどないそうです。
 
山川さんは「この鋏、点数はつけられないから使用した時の批判は覚悟してるよ(笑)」
とも。そんなことはちっとも気にしてないので思う存分使わせていただきますよ