野村屋製鋏所 「村久」剪定鋏 製造元

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前回紹介した藤沢刃物を後にし、円応寺町の「野村屋製鋏所」へ行きました。
こちらは以前から凄~く行きたかったんですよね
 
 
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                      野村屋製鋏所
 
「村久」の剪定鋏は植木屋さん、果樹園さん、農家さんの世界では知らない人はいないくらい有名だと思います。
山形では多くの師弟を輩出してきた剪定鋏の草分けである野村屋製鋏所。
特に剪定鋏A型は、高度な防錆性、太い枝も切れる堅牢さを持ち、ユーザーの評価も高いです。
 
その昔、園芸刃物のトップメーカー「岡恒」の職人さんも二人ほど住み込みで修業していたと野村屋3代目の衝田(ひらた)さんは軽快な山形弁でおっしゃってました(笑)
 
かつては十人以上でフル稼働で剪定鋏を製造してた頃もあったそうな。現在では職人さんたちも多くが引退してしまい3代目の衝田久内さんと奥さんの二人三脚で頑張っています。最近では金物屋でも手に入りにくくなっているため「骨董品レベル」なんて話も聞いたことがあります。
 
職人さんたちが減って生産量が落ちたということでしたか今回確かめることができて良かったです!!!
 
突然の訪問にも関わらず親切に対応してくれました。現在57歳(当日)の衝田さんは山形弁とサスペンダーの似合うダンディーな方でした職人としていつまでも現役で頑張ってほしいです
衝田さん、ありがとうございました。
 
 
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作業場はこのような感じです。今回作業場内部の写真は遠慮して撮ってません
ご容赦ください
 
中を見ましたが、ホント鍛冶屋さん!!て感じで僕ら兄弟はテンションMAX
初めての訪問だったので興奮は抑えていましたが、剪定鋏に興味ある方はワクワクするはずです
 
案内してくれた衝田さんからも色々と興味深い話も聞けて大変勉強になりました。
「せっかくなのでブログで村久さん紹介したいと思います。よろしいですか?」と頼んでみました。すると・・・・・
 
    衝田さん「ブログじゃぁこれとか撮っていってよ
 
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なんと自宅の瓦までも村久印・・・これには僕らも驚嘆しました(笑)
 
変わった鋏が出てくるかと思いましたが・・・さすが「山形剪定鋏の先駆者」といった感じでございます
 
現在の村久の剪定鋏の構造は2代目 庄太郎氏が決めたものだそうです。
 
初代の鋏がどういったものかは聞くの忘れましたが、飛塚さん(飛庄)や工藤さん(兄が愛用)は初代村久の兄弟弟子だったので技術の名残がありそうですね
 
 
最近、社員の職人さんにおめでたい話があったのでプレゼントにA型剪定鋏と片手刈込を購入しました。
 
僕らは浮気?できないので社員さんに大事に使ってもらうことにします(笑)
 
 
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                       これっす
 
 
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A型剪定鋏はずっしりと重量感が伝わってきます。
 
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使ってみたいなぁ~
 
 
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片手刈込鋏は山川さんや工藤さんの鋏に比べると刃が短い感じがします。ですが刃の幅が広く全体的にマッチョな感じがします。片手太枝切鋏じゃないのかというのが感想です(笑)
 
大事に愛用してもらいたいです調子がわるくなったら時間見つけて衝田さんに調整してもらおうかな
 
 
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この看板が目印工場の裏側の写真ですが
 
このあとはお世話になってる工藤さんと山川さんのところへ(同じ円応寺町なので近所です)顔出し程度に挨拶してから郡山に帰りました。山川さんのところではお茶ごちそうになり、「最近こんなことあった」と雑談してしまいましたが・・・山川さん、奥さんいつもありがとうございます。
工藤さん、山川さんのところへ鋏のメンテナンスに行くのは来月11月の予定でいます。こちらもお楽しみに(笑)
 
 
 
野村屋製鋏所
 
 
〒990-0052 山形県山形市円応寺町1-10
 
℡ 023-623-1398   FAX 023-623-1398
 
 

衝田さん一人で鍛造~仕上げまで頑張っているそうなので日曜、祝日はお相手できないそうです。平日なら確実だと思います。

現在インターネット上では品切れ、入荷待ちが多いみたいなので気になる方は電話か直接工場の方へ足を運んでもらいたいです。衝田さんのような鍛冶屋さんとお話しできるのもいい機会だと思います!

“人の手から人の手へ” 素晴らしい剪定鋏が‘山形’にあるんです。