京都の植木屋さん友達のT君からおもしろい写真が送られてきたので紹介します。
こっちでは全くと言っていいほど見かけない台杉(代杉)の手入れです。
台杉て漢字で今は書きますが、昔は代杉と漢字で書いていたそうです!
タルキを切っては、また新しいタルキを伸ばし世代交代するから代杉と言うのだそうです。
写真は、一人で作業しながら撮影してくれました。暑い中、そして忙しいのに・・・T君ホントにありがとう
代杉の簡単な説明をします。
細い幹のことをタルキと言い、下枝のことをトリキと言います。トリキの剪定のことをトリキ掃除て言います。
おもにお茶室の建築部材にタルキを使ってますよね。
手入れのやり方は、タルキの枝打ちから先にやり枝を打ち終わったらトリキ掃除にうつります。トリキの剪定のやり方は、鋏のかわりに鎌ですかしていき枯れ枝などは鋏で切ります。
作業前の写真です
作業中の写真です。
指を鎌で切りることないよう神経がすり減るような作業です。
T君も指を切り落とすかもとヒヤヒヤしたそうです(笑)
京都の植木屋さんも代杉の手入れは、ほとんど剪定鋏でやるところが多く、鎌で手入れする人の方が少数派のようです。
T君の師匠が、北山丸太の生産もやってられて、丸太の枝打ちや代杉の手入れをたまたま教えてもらって、彼は鎌で手入れするんだけど…彼の他の職人さんたちは鎌での作業は危ないのでしないんです。
鎌での代杉の手入れはT君ひとりしかやってないそうです。
トリキ掃除の様子
お掃除の様子です。
作業後の写真です。見えにくいですが、すっきり感が出てるのがわかりますでしょうか?
僕らも見るのは初めてなのですが、「剪定しました!!」という感じで仕立てるのではなく、「あれっ!!?剪定した?」と気づかないくらい自然風に仕立てるものだと思います。
バッサリ作業するのが剪定ではありません!!植木屋さんは木を生かす仕事です。いかに自然風に綺麗に、木がどのように育ちたいか判断して剪定をすることも大事です。若輩ながらいつもそう思います。
こうゆう鎌を使って作業するのだそうです。
鎌の研ぎ方はけっこう手間がかかります。柄も自分で換えたりしてます。
同い年ながら職人として尊敬する部分が多いです
これからも情報交換していって、珍しい仕事とかあったら記事にします。
もちろんT君にアポはとりますが(笑)
みなさんよろしくお願いします。