NAKAYA 【中屋伝左衛門鋸こうば】 in 会津若松

タイトルを見て「中屋って何?」「何売ってるとこ?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
中屋とは屋号の事で「鋸鍛冶屋さん」のことをさします。最近は鋏の記事ばかりでしたが今回は鋸の記事です。
僕らも植木屋の世界に飛び込んでから知ったのですが、福島県会津若松市は江戸時代に日本一の鋸の産地だったみたいです。
人気時代劇の「鬼平犯科帳」のワンシーンにもありました(同心の一人のセリフですが)。ちなみに私は学生の頃にDVDで全巻見ました話しがそれましたので、本題へ。現在使用している剪定鋸が少し曲がっていたので修理してもらおうと会津

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会津若松市相生町の「中屋伝左衛門鋸こうば」。現在では多くが廃業し、会津若松でここ一軒だけになってしまったそうです
以前から連絡をとり今回伺うことができました。五十嵐さん、ありがとうございます
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中屋伝左衛門鋸こうばの五十嵐 征一さんです。今回鋸の修理だけでなく、目立ての仕方や鋸のより良い使い方など貴重なお話も聞かせたいただきました。手作りの鋸の良さを実感した一日になりました。本当にありがとうございました。
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とても親切に教えていただきました。
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ちょっとお手伝いもしました(笑)
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作業場の様子です。言葉では表現できない様々な思いの詰まった作業場のように感じました。剪定用以外の物も試し切りさせていただきました。
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五十嵐さん。職人気質の恐い人かなと不安でしたが、冗談も交えながら朗らかに話す優しい方でした。年齢なんか気にならないくらい気持ちが若いって感じでした
HPを作ったり、パソコンもやるみたいでインテリな鍛冶屋さん
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今では大量生産でホームセンターでも安く手に入る時代です。でも結局は使い捨てで折れたり、曲がったりしたら終わりです。手打ちの鋸は程度によりますが、壊れてしまってもまた作り直すことが可能だそうです。
僕らは仕事で毎日使うものなので大事にメンテナンスすれば長く使えるし、その方がエコです
試し切りで実感しましたが、切った時のスゥゥゥーと入っていく感じが凄かったです。
切った後の大鋸屑(木屑)の量も工業製品とはけた違いでした


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記念に剪定鋸を二枚購入しました(もう一枚は兄の)。目立ても教えてもらったので練習して、長く愛用できるよう頑張りたいです。目立ては難しく、不器用な自分は習得に時間がかかると思います。
でもいつかは自分が目立てしたものを五十嵐さんにみせてOKサインがもらえるようになりたいです
鋸も奥が深く、正確に使いこなせるよう勉強します。

人の手から人の手へ・・・手作りはいいものです