昨日の雨とはうって変り、本日は晴れ間も見え天気回復
9月からサボってましたので久しぶりに剪定鋏を研ごうと思いました。
別に怠けていたわけではなく、切れ味が長持ちしてたんです(笑)
僕が愛用する山川さんの鋏はヤニさえ落とせば切れ味がワンシーズンもちます。
幸い9月以降ごっつい木の剪定があまりなかったので今年は長く切れてます
切れ味がかなり鈍ってきたので砥ぎ直して次の作業に準備することにしました。
大事に手入れすれば道具は応えてくれるもんです
能書きはこのくらいにして早速、研ぎの方に移りましょう(笑)
みなさまの参考になれば幸いでございます
剪定鋏は分解しないで研ぐことをオススメいたします。
ヤニなどがしつこい場合は刃物クリーナーやスチールウールを使用しても良いかもしれません
砥石は使用してるうちに中央部分が減りやすく、そのままだと研いでいる途中にひっかけたり角度がズレたりと危険です。使用する前は「面直し砥石」やブロックなどでこすり、表面を平らにしてから使用してください。
今回は刃こぼれ等はなかったので、中砥 中砥仕上げ 仕上げ砥の順で研いでいきました。
剪定鋏の刃は曲線になっていますので刃先の方を研ぐだけでも十分なんです
刃を全体を研ぐ必要はありません。刃の形を整えるイメージで研いでいきます。
理想としては18°~ 20°の角度で砥ぐのがベストです
刃の裏は研いではいけません!!!研いでできた刃のカエリ(バリ)を取るよう(舐めるよう)に砥石に滑らす(どちらかの矢印方向)だけでいいのです。
刃の裏をイジりすぎると裏スキがなくなり、刃と刃が喧嘩しやすくなります。
かみ合わせも狂い、刃こぼれの原因にもなります。それよりも多少のヤニで切れ味が鈍りますのでご注意を
あとは水分を拭き取ってバネをつけ、油やCRCをあげて終わりです
刃がついているのが見えますでしょうか~ でもまだまだですね~(笑)
刃物研ぎはこれからも鍛錬していきたいと思います。
ケースに入れて次の剪定作業に控えます。
こちらはもう3年愛用してるS型剪定鋏。こちらもメンテしました。
こんな感じになりました。汚れも落としちょっとはキレイになったかな(笑)
~片手刈込鋏も~
こちらも刃が凹んだりと疲弊してたので同じ要領で研ぎ直しました。
一丁持ってると便利ですよね
~早速試し切りしました~
柔らかい木ではわかりにくいので、堅い梅の木で切り口を比べましょう
結果は一目瞭然ですね(笑) スパッと切れた方が仕事も楽ですからね
切り口が綺麗な方が来年手入れする際、良い枝も出やすいので結構大事です。
「砥石を準備したりと面倒だなぁ」と思う方は別の研ぎ方もあります
ダイヤモンドシャープナーだと楽に研げます
油砥石を使用しても良いかもしれません。ホムセンで簡単に手に入るのでいいかと思います。
平らな面で切り刃を研ぎます。結構簡単に刃がつきます
長い間使用してると受け刃も疲弊してきます。正直オススメしませんが気になる方は研いでみてください。食い込みが格段アップしますよ
大事なのは受け刃のRを変えないように砥いでください。受け刃は先端にいくにつれ鈍角になっています。このRも切れ味の隠し味噌になっているのです。
メンテの終わった鋏たち~道具あってこそ仕事ができるのです。「あと一か月頑張っておくれ!!」と思う今日この頃でございます。
明日からまたハードに使うので、今度は山川さんに見せに行こうと思ってます。
グラつきや刃の歪みなど調整してもらおうと思います!!
寒波も近づいてきているみたいですし、明日も天気が悪いそうです。
みなさんも風邪などひかないようまた一週間頑張りましょう